バセドウ病を持つ人は、日常でどのようなことに気を付ければ良いのでしょう?
気持ちが落ち着かず、イライラ感じたり、情緒不安定になってしまうのがバセドウ病症状ですが、日常生活ではどのようなことに注意して過ごすのが良いのか?
またバセドウ病眼症を招く危険因子とは何なのかをご紹介していきます。
バセドウ病を持つ喫煙者にとって大変なのが禁煙をすることですよね。
タバコはバセドウ病の抗甲状腺薬による内服治療効果を妨げ、再発のリスクを高めているのです。
煙草には中毒症状があり、喫煙者のうちの何割かの人は煙草に依存していることに気が付いていません。
またタバコは体に害となる健康障害をもたらすのです。
このタバコが甲状腺疾患を生じさせたり、甲状腺機能の障害を引き起こすことをご存知ですか?
眼球突出などのバセドウ病眼症は、バセドウ病を持つ人の30%位もの人に現れ、特に喫煙しているバセドウ病を持つ人の方が、喫煙しないバセドウ病発病者よりも眼球突出が起こるリスクが高いと言われています。
また、健康な人が喫煙を続けるとバセドウ病を発症する可能性が3.3倍程に、バセドウ病眼症になる可能性が4.4倍くらいへと跳ね上がります。
禁煙をすると、バセドウ病になる可能性は非喫煙者と同じ位まで降下します。
喫煙の理由に挙げられる、不安/イライラ/ストレスが解消される、胸がスっとするなどの精神的影響があるためにニコチンへの依存傾向が強く、なかなか禁煙に踏み出せない、禁煙が成功しないという人もいると思います。
しかしバセドウ病の場合、喫煙は治療効果を弱体化させてしまうので、寛解・再発防止のために自分なりの禁煙を始めてみてはいかがでしょう?
また喫煙をしている外国人では、非喫煙者に比べ喫煙者の甲状腺が肥大化しやすいことや、喫煙により眼球突出などのバセドウ病眼症が悪化すること、煙草を吸う女性から生まれた乳児は甲状腺が大きいなどと報告されています。
バセドウ病は薬を忘れずに服用することが大事となります。また副作用と思われる症状に気をつけることです。
抗甲状腺薬にみられる副作用は発疹や掻痒感です。
甲状腺ホルモンの数値が落ち着くまでは、過剰な運動は避けましょう。バセドウ病は、ストレスが症状悪化や憎悪の原因となります。
しかし私たち人間は常にストレスを感じている状態なので、そのストレスをどのように変化させるかが大事になるかと思います。
ストレスを溜めないライフスタイルを身に付ける必要があるかと思われます。
大体のバセドウ病発病者の場合、ヨード制限は行わないと思われますが、体に良いとされる食品ばかりを積極的に摂り入れるなど極端な食事を摂るのではなく、バランスの良い食事をすることが大切です。
治療をしっかりと行い、甲状腺ホルモンの数値が正常値であれば、健康な人と同様の生活を送れるので、運動も趣味も制限することなく楽しんで欲しいと思われます。
食事に関しても、ヨードの摂取量は気にせずに食事をして良いとされています。