バセドウ病
バセドウ病,甲状腺疾患甲状腺とは

甲状腺疾患の治療薬

治療薬にはこんなにも副作用が…

バセドウ病

バセドウ病治療薬の副作用バセドウ病が完治することはなく、甲状腺ホルモンの数値が安定もしくは寛解するまで甲状腺ホルモンを抑制する抗甲状腺薬を服用しなければなりません。

服用する薬には副作用が少なからずあり、抗甲状腺薬にみられる副作用とはどのようなものでしょうか。

抗甲状腺薬の効果と副作用

抗甲状腺薬にもある副作用バセドウ病において使用される抗甲状腺薬でよく耳にするのはメルカゾールとチウラジールだと思われます。この2つの薬剤を含む抗甲状腺薬などについてご紹介していきます。

抗甲状腺薬

抗甲状腺薬は、消化管から体内に取り込まれ、血液を流れ、甲状腺に吸収されて、甲状腺ホルモンの産生を抑制する働きがあります。

メルカゾール‐チアマゾール

バセドウ病症状に見られる、動悸・振戦・発汗・イライラ・体重減少などの甲状腺ホルモンが大量に分泌されたことにより生じた症状を抑え、甲状腺ホルモンの産生に必要な酵素の働きを防ぎ、体内への分泌を減少させる薬剤です。

副作用には発赤、倦怠感、蕁麻疹、浮腫、発疹、唾液腺肥大、下痢・嘔吐などの消化器症状、リンパ節の主張などがあります。

重い副作用として、メルカゾールを服用し続けていると白血球が減少する無顆粒球症という副作用が現れます。
その他にも間質性肺炎や再生不良貧血、血小板減少性紫斑病、インスリン自己免疫症候群などが挙げられます。
無顆粒球症は服用し始めてから3ヶ月以内に発症することが多く、白血球がほぼなくなるために細菌感染を起こしやすくなります。

無顆粒球症が発症した場合には、薬剤の服用は中止します。
また重度の副作用が発症したときは服用を一旦中止し、再開には血液検査を行ってからとなります。

チウラジール/プロパジール‐プロピルチオウラシル

メルカゾールと同じく、甲状腺ホルモンの産生・分泌を阻害するとともに甲状腺機能亢進症のバセドウ病の症状を抑制する薬です。

副作用では筋肉痛、蕁麻疹、かゆみ、関節痛、発疹などが見られます。
重い副作用として、服用から3ヶ月以内に無顆粒球症が発症する可能性があります。
無顆粒球症が発症した場合には薬の服用を中止し、他の治療法に切り替えなくてはなりません。
ほかにも劇症肝炎など重度の肝症状、間質性肺炎、SLE様症候群などがあります。

β遮断薬

β遮断薬は血圧を降下させるための治療薬です。
動悸や振戦を抑えるために用いられます。
喘息や重度の心疾患を持っている患者にはそれらの持病を悪化させてしまう危険性があるので使用できません。

β遮断薬‐インデラル

頻脈や動悸が強く現れたときに使用し、心筋収縮に作用のあるβ遮断薬で軽減させます。

β遮断薬‐メインテート

アドレナリンがβアドレナリン受容体という組織に結合するのを防ぐ薬剤です。
血圧を下げる降圧剤としても用いられるのですが、効力は強くなく、頻脈を抑制する効果のあるものが用いられています。

甲状腺ホルモン製剤

脳や体の各器官を成長・発達させる作用や、心血管系に関与、脂質や糖質の代謝作用を促進しています。
甲状腺ホルモン製剤は、甲状腺手術後・放射線ヨード治療後や橋本病などで起こる甲状腺機能低下症の甲状腺ホルモンを補うために使用されます。

チロナミン‐合成T3製剤

甲状腺ホルモン不足による倦怠感や嗄声、徐脈、便秘、肌荒れ、浮腫などの甲状腺機能低下症に用いられます。橋本病の改善や、甲状腺腫瘍を抑制するために用いられます。

副作用には、脈拍の増加や不眠、不安感、食欲不振、動悸、発汗、体重の低下、掻痒感などが現れることがあります。
滅多に発症することはないのですが、重い副作用としてショックや重度の肝症状や狭心症を呈することがあります。

チラーヂンS‐合成T4製剤

チロナミンと同じく甲状腺機能低下症の改善に用いられる薬剤です。

副作用としては、振戦・吐き気・発疹・動悸・イライラ感・発汗・掻痒感・不整脈・発汗・体重減少など、多くの副作用を呈します。
稀にですが、重い副作用として狭心症や重度の肝症状が現れたりします。

チレオイド(ホエイ)‐乾燥甲状腺製剤

豚や牛など動物の甲状腺を乾燥して生成された薬剤です。
体内の不足している甲状腺ホルモンを補充し、甲状腺機能低下症や甲状腺機能障害などの改善を目的に使用されます。
薬剤が効き始めるのが遅く、効果は長期間維持するようです。

副作用では、肝機能障害がみられることもあるそうですが稀な症状です。
薬剤の作用が遅いからといって、一度に多量の薬剤を服用しても効果が現れることもないですし、危険ですのでお止めください。
また効果の維持が長く続くからと内服を止めていると、顕著な甲状腺機能低下症の症状を呈す可能性もあるので、内服だけはしっかり行ってください。

ヨウ化カリウム-ヨード剤

甲状腺ホルモンはヨードを主食に、新たな甲状腺ホルモンを産生していくのですが、ヨードを大量に摂り過ぎると甲状腺ホルモンの産生が抑制されてしまい、体内の甲状腺ホルモンの量が不足することになります。

バセドウ病や甲状腺クリーゼなどの手術前に、甲状腺ホルモンを低下させなければならないときに用いられます。
またヨード剤を使用している期間が長いと効き目がなくなり、甲状腺ホルモンの量が多くなることがあります。

【バセドウ病サポート全集】コンテンツ分類
  • 【バセドウ病の症状と治療】原因・症状/自己診断テストでまずはチェック!
  • 【バセドウ病ケア】薬の効果に関係するヨード・甲状腺、症状悪化に繋がる喫煙に関して
  • 【甲状腺とは】バセドウ病の原因となる甲状腺の役割・甲状腺疾患のためのメルカゾール
  • 【その他の甲状腺疾患】バセドウ病以外の橋本病・甲状腺機能低下症などの甲状腺疾患
  • 【気になる!バセドウ病Q&A】手術が適用される人・オルゴール療法の効果!?治療における注意事項
  • 【コラム】バセドウ病と妊娠・出産、遺伝の関係、ペット(猫・犬)の機能亢進症・機能低下症について
【バセドウ病サポート全集】コンテンツメニュー
  • ヨードと甲状腺 - 甲状腺ホルモンを抑制する食事とは
  • オルゴール療法で症状改善!? - オルゴール療法って効くの?
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