バセドウ病
甲状腺癌その他の甲状腺疾患

甲状腺癌

悪性は予後不良だけではない!癌を知って闘おう

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悪性腫瘍(甲状腺癌)について甲状腺癌の悪性腫瘍は予後が良好とされるものが多く、しこり(結節)が確認されるだけで疼痛などの痛みを感じることはありません。
甲状腺癌の種類には乳頭がん/髄様癌/濾胞がん/未分化癌、その他に喉にできる悪性リンパ腫があり、この5つについてご紹介していきたいと思います。

悪性腫瘍でも悪さをしない甲状腺癌が多いの!?

甲状腺癌の種類悪性腫瘍は予後が不良で、最終的には命に関わるものと思っている人も多いはず。
確かに悪性腫瘍には身体に悪い影響をもたらすものが多く、術後の経過が良好というものが少ないかもしれません。

しかし甲状腺癌の腫瘍たちは一部を除いて比較的悪さをしないものたちばかりですから、甲状腺癌という病名に負けないで、治療に向き合っていきましょう。

乳頭がん

甲状腺癌を発症する人の殆どは乳頭がんに罹患しています。
しかし発症原因は未だに解明されておらず、自覚症状は喉にできるシコリくらいです。
乳頭がんと呼ばれていますが胸とは関係なく、顕微鏡で覗いたときに癌細胞が乳頭のように見えるために、そう呼ばれています。

乳頭がんは、甲状腺癌の悪性腫瘍のうち6〜9割くらいをも占めていて、そのうち女性に発生する確率の方が高く、男性の2〜3倍くらい多く発症します。年齢に関係なく発症し、お年寄りでは癌細胞の増殖が速くみられます。
乳頭がんには遺伝とする家族性のものが2〜5%ほどあるとも報告されています。

甲状腺内部で増殖した癌細胞は、リンパ節へと移ることがあります。
乳頭がんの頸部リンパ節への転移は多くみられ、乳頭がんを放置した状態だと転移は足を伸ばし、遠くまで移ることがあります。

治療は外科的治療を用い、癌が甲状腺の左右どちら側かに発症した場合は切除術+頸部リンパ節の郭清術となります。
また癌が肥大したり、甲状腺の裏側まで発症しているとき、遺伝で発症したときには甲状腺の全摘術+頸部リンパ節の郭清術が行われます。

術後には甲状腺ホルモン剤での薬物治療を行い、甲状腺ホルモンの補給をすることがあります。
また乳頭がんは生命に影響することはなく、歳が若くなるほど術後の予後は良好と言われています。

髄様癌

甲状腺ホルモンを合成する甲状腺癌とは違い、C細胞(傍濾胞細胞)という組織がカルシトニンという物質を分泌し、甲状腺のあらゆる部位に散っています。
癌はすべて同じ細胞から作られるのではなく、乳頭がんや濾胞がんは濾胞細胞から発生する癌で、髄様癌はC細胞(傍濾胞細胞)です。

髄様癌は転移する傾向があり、リンパ管を介してリンパ節へと移り、また血液を媒介にして肺などの臓器、骨格にまで転移することがあります。
この癌は副腎/副甲状腺/甲状腺など複数の分泌腺に腫瘍を作る多発性内分泌腫瘍症候群という内分泌系の癌を併発することがあります。

髄様癌は稀に発症するケースと、家族等の遺伝性で発症するケースとに分かれます。
家族性の場合はその血縁者にも同様の癌が発症するかもしれない常染色体優性遺伝とされています。
常染色体優性遺伝であった場合は、合併症として副甲状腺機能亢進症や褐色細胞腫を発症することがあります。

髄様癌の治療は腫瘍の摘出術か切除術になります。
稀に発症した場合の髄様癌ではがん細胞の浸潤部位までを切除し、家族性の場合は甲状腺の両側に発症するので全摘術と頸部リンパ節の郭清術が行われます。予後はあまり良くないとされています。

濾胞がん

濾胞がんは高齢の女性に多く発症し、良性腫瘍である濾胞腺腫との判別が難しいと言われています。
発症原因の解明は未だされていません。痛みを感じないシコリが喉仏の下の甲状腺に確認することができ、発育スピードは遅いです。
しかし、なかには肺や骨格に移る濾胞がんもあり、病状が進むと反回神経や気管にまでがん細胞が広がることがあります。

治療は甲状腺の全摘術や切除術が行われます。
肺など、甲状腺から遠くにまで転移した癌がある場合は、甲状腺の全摘術後に放射性ヨード療法(アイトソープ療法)が実施されたり、術後には甲状腺ホルモン剤での内服治療も必要になります。
予後は比較的良いと言われています。

未分化癌

お年寄りの女性に発症が多いとされる癌で、がん細胞の増殖スピードが速く、喉に大きなシコリをつくります。
この癌は非常に稀で、甲状腺癌を発症した人の1%くらいの人に見られる癌で、全身へ転移するのが特徴です。
また健康な甲状腺に現れるのではなく、既に甲状腺に発症していた濾胞がんや乳頭がんの病態が変化して、未分化癌に変わるとされています。症状として疼痛や嗄声、呼吸困難が現れることがあります。

未分化癌は治療を行っても生存率が非常に低く、アイソトープ療法は未分化癌に対して効果を示さないようです。
予後は不良とされています。しかし、手術を行う前後に放射線・化学療法を行ったことで治癒をしたという人もいるようです。
またがん細胞を取りこぼすことなく全て取り除き、それから放射線・化学療法を行えた症例に限り、長期間の生存が確認されているので、諦めずに治療に挑みましょう。

悪性リンパ腫

中高年層の女性に見られる悪性腫瘍で、甲状腺肥大や呼吸困難、嗄製などの症状がみられます。
甲状腺機能低下症の橋本病に併発することが多く、甲状腺に存在するリンパ球が悪性化することで発症します。

悪性リンパ腫は手術療法で治療するのではなく、抗生物質などの化学療法や放射線療法が効果を示します。
治癒後の予後は比較的良好といわれています。

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