バセドウ病
バセドウ病,甲状腺機能低下症,犬コラム

犬の甲状腺機能低下症

動物の甲状腺疾患・犬編〜甲状腺機能低下症

バセドウ病

犬のバセドウ病甲状腺ホルモンは身体の新陳代謝を助ける役割を持っているのですが、体からこの甲状腺ホルモンが不足するとどうなるのでしょう?

ワンちゃんの甲状腺機能低下症についてご紹介します。

免疫介在性甲状腺炎が原因?

甲状腺機能低下症犬の甲状腺機能低下症の原因として挙げられているのは、免疫介在性リンパ球性甲状腺炎や特発性甲状腺萎縮です。
この介在性というのは、自分の細胞を異物と捉え、体の組織が抗体をつくることを言います。
人間で言う自己免疫疾患と同じ原理です。
また、遺伝的な素因が関係しているとも考察されていますが、まだ解明されていません。

健康な犬では中齢期〜高齢期に発病しやすいと言われているのが、遺伝性の甲状腺機能低下症であれば約1歳前後で発病することがあります。
甲状腺機能低下症は病態の進行がゆっくりで、年を重ねる毎に徐々に甲状腺細胞が壊されていきます。

甲状腺細胞がすべて壊され、甲状腺ホルモンが産生されなくなると、食欲が減退し、体力を奪っていき、生きられなくなってしまいます。
しかし甲状腺機能低下症の素因を受け継いでいたからといって、発症するかどうかは分かりません。
発症しない場合もあるのです。
それは体質や育てられた環境が関係しているようです。

また甲状腺機能低下症には、他の疾患が甲状腺ホルモンの機能を邪魔することで、似た症状を呈すことがあります。甲状腺ホルモンの働きを妨げ、甲状腺ホルモンの減少を引き起こす疾患として、糖尿病、腎疾患、皮膚炎、心不全、肝疾患、リンパ腫、アジソン病、免疫介在性血性貧血、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)などがあります。

元気がないのは病気かも!?

甲状腺機能が低下すると元気がなくなったり、寒がりになります。
気力の低下や寒がるのは年齢のせいかと思う飼い主も多いようで、気付かれないまま放置になることの方が多いようです。

甲状腺機能低下症を発症した犬には様々な皮膚症状が出現します。
皮膚の乾燥が現れフケが多く出始めたり、皮膚が黒ずむ色素沈着や脱毛、皮膚が厚くなる肥厚や毛の艶がなくなったりという皮膚症状が確認できます。
他にも徐脈など心拍数の遅れが見られたり、悪化すると意識障害や昏睡になる場合もあります。

甲状腺機能低下症を引き起こしやすい犬種は、ドーベルマン/ダックスフント/柴犬/シベリアンハスキー/プードル/ゴールデンレトリバーなどです。
この甲状腺機能低下症は、全ての犬が15歳以上になると発病していると考えられていて、8歳を過ぎると発症しやすくなるとも言われています。
中型〜大型犬に多く、小型犬には稀な疾患とされています。

薬を飲み続けることに・・・

甲状腺機能低下症の治療は、甲状腺ホルモン剤を服用させる薬物治療となります。
甲状腺ホルモン剤の投与で、症状や気力などが数週間で回復していきます。

症状が改善され始めたら、甲状腺ホルモン剤の量を調整しながら、甲状腺ホルモンの補給を継続します。
また、この薬物療法はこれから先も服用し続けていくことになります。

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